DigitalDaikuの一言
世界遺産に登録され保存状態がよいとされる姫路城においても、現在目にすることができる建物はほんのわずかである。実際、google mapでみるかぎり、目立つのは広場ばかりである。
城の郭は、単なる広場ではなかった。往時は、いま広場と化した城地は無数の屋敷で、あふれていた。
互いに有機的に組み合わされ初めて、「城」として言い換えれば、要塞でありながら政庁でもあった「城郭」として機能していた。
再現されたCGイメージは、その事実を誰にでも教えてくれる。
概して、「保存」や「再現」されている城(ほとんどの場合、天守)を見て、「城」鑑賞したことにはならない。いまの「城」こそ、偽モノやまがい物だらけである。「危ない城」が多いのが悲しいかな現実であろう。
現存天守は全国にわずか12基だけである。